2015年11月14日土曜日

◆吉川市民まつりにお越しください

11月15日(日) 10:00~15:00
未来につなげよう夢と希望
第20回 吉川市民まつり 
第1会場 市民交流センターおあしす
第2会場 永田公園(よしかわ富士のある公園です) 

子どもの歯と健康を考える会のブースは第2会場のテントです。 
「吉川市の水道水フッ素添加推進中止と今・・・」をテーマに展示を行います。
リーフレットをお配りします。

人気の「NO!フロリデーション」“しずくのシール”をさしあげます。
郵便ポストや自転車、または手帳や小物などに貼って気持ちを示しましょう。

お気軽にのぞきに来てください。
温かいお茶を用意してお待ちしています。 

径5cmと8cmがあります。(5cmの方はラミネート加工付き)

◆公明党市議団と懇談しました

 9月25日、 吉川市議会の最終日に、子供の歯と健康を考える会では、公明党市議団(以下、公明党と略)団長の小野潔議員に、懇談の依頼を行いました。その後、10月5 日に市役所公明党控室にて懇談が行われました。小野潔議員、互金次郎議員、五十嵐惠千子議員が出席されました。

◆前日10月4日に開催された「市民フォーラム」の内容がフロリデーション推進そのものだったので、その驚きと、フロリデーション復活への不安と怒りの気持ちをお話しました。
公明党の議員の皆さんは、所用等のため「市民フォーラム」に出席されなかったそうです。

◆公明党として、フロリデーションについて過去には賛成、推進の立場でしたが、現在の市議3名は今の吉川市でのフロリデーション導入はリスクがあり反対ですと明言されました。


◆平成25年に「吉川市歯科口腔保健の推進に関する条例」が制定されました。「施策実施」の項に“H24厚生労働省告示第438”の引用があり、その中に「フッ化物応用」の文言があります。フッ化物応用には通常、フッ化物歯面塗布、フッ化物洗口、水道水フロリデーション等複数の事柄が含まれるのでこれらについてお考えを伺いました。

◆議会ではこの条例を作るにあたって、議論の末に「フロリデーション」の文言を用いないことで合意したので、フロリデーションの実施はない。ただし、「フロリデーションを除く」という文言もないので、状況によっては変わる可能性もあるとのお話でした。

◆フッ素洗口について、WHOは「6歳未満は禁忌」としており、洗口液の飲み込みによる斑状歯など健康被害の危険性が考えられるので、保育園・幼稚園での実施は止めてほしい、という私たちの考えを伝えました。

◆ 議員のかたから「フッ素洗口は任意で選択できますが、学校ではこのことでいじめなどはないですよね。」とたずねられました。フッ素洗口の実施校では、 “フッ素洗口をしない”という選択をする保護者は少数で、実際は迷ったり疑問を持っても、フッ素洗口しないとは言いにくいという話も聞いていることをお話 しました。

◆洗口後吐き出す場所が狭く、吐き出すまでの時間管理などが実態として児童に任されていて、児童によっては飲みこんでしまっている心配があることなどをお伝えし、ぜひ学校でのフッ素洗口の様子を見ていただくようお願いしました。

◆フッ素洗口やフロリデーション等で用いられる主要なフッ化物はフッ化ナトリウム(NaF)です。森田化学工業(株)発行の「安全データシート」を用いて、フッ化ナトリウムの性質や危険性について説明させていただきました。

 以上のような内容で40分ほど懇談しました。今後も要望があれば懇談を行います、というお返事をいただき、懇談を終えました。

◆自民・みらい市議団との懇談について

 9月25日、吉川市議会の最終日に、子供の歯と健康を考える会では、自民・みらい市議団団長の中嶋通治議員に、文書で懇談の依頼を行いました。

 その時の立ち話で、中嶋議員から、“フロリデーションは「吉川市歯科口腔保健の推進に関する条例」制定の際に、議員の中で「やらない」ということで一致しているので、実施されることはない”というお話がありました。

 私たちは、フッ素洗口についても気掛かりなことがあり、また6月市議会における加藤克明議員のフロリデーションに関する質問についてもお伺いしたいことがあることをお伝えし、懇談を依頼しました。

 その後、10月4日開催された「市民フォーラム」で偶然中嶋議員とお会いし、懇談は今回はやらないことになったとのお話を受けました。皆で話した結果そうなった、というお返事でした。

◆「市民フォーラム」について 市は医師会に遺憾の意を示す

 10月4日に開催された市民フォーラム(主催:吉川松伏医師会・吉川歯科医師会・松伏歯科医師会、共催:吉川市・吉川市教育委員会)の内容は水道水フロリデーションを大きく宣伝する内容でした。
これに対して、市のホームページの「市民の声」に多数の抗議の投書が寄せられました。


 市の回答では、 市は吉川松伏医師会に事前に講演の内容を問い合わせ、「フロリデーションについての内容は含まれない。」という確認を得たそうです。そこでこれを前提として 共催を承認したということです。
にもかかわらず、講演はフロリデーションの啓発を強く押し出した内容だったため、市は吉川松伏医師会に遺憾の意を書面で伝えたそうです。
市民への回答の中で、市は「今後もフロリデーションの推進を行わない。」という姿勢を明確にしています

 中原市長はフロリデーション推進中止の公約を守り、責任を果たそうとしています。
しかし、ジワリジワリと推進の勢力に詰め寄られているような不安を感じます。
フロリデーション問題はまだ解決したわけではなく、それどころか後戻りしかねない危険な状態のようです。
水道利用者である私たち市民ひとりひとりが「NO!フロリデーション」の意思を示すことが、いま大切なのだと思います。

◆「市民フォーラム」に市民の抗議の声

 10月4日に開催された市民フォーラム(主催:吉川松伏医師会・吉川歯科医師会・松伏歯科医師会、共催:吉川市・吉川市教育委員会)の内容は水道水フロリデーションを大きく宣伝する内容でした。更に吉川松伏歯科医師会会長の終わりの挨拶は「吉川でフロリデーションを進めていきましょう。」という内容のものでした。
これに対して、市のホームページ「市民の声」に抗議の投書が多数寄せられています。

 ◆吉川市のホームページから
  「健康・福祉についてのご意見・回答」
 http://www.city.yoshikawa.saitama.jp/index.cfm/27,27192,180,923,html




◆10/4 市民フォーラム  まさかのフロリデーション宣伝



 10月4日(日)、吉川市中央公民館 ホールにて、市民フォーラム「乳幼児のむし歯予防―フッ化物の安全性と有効性―」が開催されました。吉川松伏医師会・吉川歯科医師会・松伏歯科医師会の主催で、吉川市・吉川市教育委員会が共催しました。

鶴本 明久 氏(鶴見大学歯学部教授)が進行役で、2名の講師(瀧口 俊一 氏、安藤 雄一 氏)が講演を行いました。
2つの講演は、ともにフロリデーション推進を強く押し出した内容でした。

講演後、会場の市民お二人から、フロリデーション反対の立場の質問と意見が出されました。
吉川松伏歯科医師会会長の終わりのあいさつは、「吉川でフロリデーションを進めていきましょう」という驚きの内容でした。

 講演会の資料から要約して報告します。

演題「子どもからお年寄りまでみんなでできるむし歯予防―フッ化物を用いた公衆衛生―」
 講師 瀧口 俊一 氏(宮崎県延岡兼高千穂保健所長)
・なぜフッ化物でむし歯予防?
 1901年イタリアナポリ市周辺地域で歯の異常(いわゆる斑状歯)が報告される。
 斑状歯がある地域を含め、むし歯が少ない地域があることが経験的に知られていた。
・ディーンの研究(ディーンのグラフ) 
 飲料水中の最適なフッ化物の濃度は1ppmである。“最適な濃度”とは歯のフッ素症の発現を受  容できる最低限度に抑え、かつ最大のう触減少が可能な濃度を意味したものである。 
・ブラッシングによるむし歯予防には限界がある。
・WHO(世界保健機構)、FDI(国際歯科連盟)が奨めるむし歯予防法の順位
 1 水道水フッ素濃度調節法(水道水フロリデーション)
 2 学校・幼稚園でのフッ化物洗口・フッ化物塗布などの局所応用
・フッ化物洗口はむし歯を半分以下に減らす
・フッ化物応用(フロリデーション)の特徴
 ○公共政策として実施   ○高い費用対効果  ○公平性 等
・フッ化物応用(フロリデーション)の意義
 フッ化物応用(フロリデーション)の導入は、市町村議会の民主的な手続きによって決定され公共 の福祉(すべての市民に平等に与えられる市民権)に適合しており、個人の都合や好みによる私権とは異なる。
・私たちの責務
 貧困対策はさまざま考えられるが、その一つとして、フッ化物洗口やフロリデーションはある。
 行政と地域住民の理解、歯科医師会等専門団体の協力があれば、むし歯を予防することができる。

〇演題「むし歯予防に用いるフッ化物の安全性・有効性の科学的評価」
  講師 安藤 雄一 氏(国立保健科学医療院統括研究官)
・「う触のない社会」の実現に向けた、う触予防法の第一は、フッ化物利用 
・フッ化物応用法の種類
  全身応用  ○水道水フッ化物濃度調整法  ○フッ化物添加食塩 他
  局所応用  ○フッ化物配合歯磨剤   ○フッ化物洗口
・水道水フロリデーション(水道水フッ化物濃度調整法)
  う触予防を目的とし、飲料水中に天然に存在するフッ化物の適正量を模倣して、人工的にその  濃度レベルまでフッ化物を調整する方法
・世界における水道水フロリデーション普及状況
  世界の約4億人が飲用 他
・日本における水道水フッ化物添加(フロリデーション)の実施例
  ○京都市(山科) 1952~1965年  ○沖縄本島(返還前)1957~1972
  ○三重県朝日町 1967~1972年
  1972年以降、28年間、日本ではフロリデーションの実例がない
・フッ化物歯面塗布の効果的な方法
  ○1歳前後から受ける  ○年2回以上4歳まで継続
・フッ化物配合歯磨剤の効果的な使い方
  歯磨き剤を付ける量  1グラム以上つける(歯ブラシのヘッドの3分の2以上) 
・フッ化物洗口:集団応用のメリット
  1継続性が高い
  2歯科保健教育の題材となりうる
・ フッ化物利用の安全性~基本的な考え方~
 ○フッ化物は自然環境物質である。
 ○フッ化物は人の健康に有益な物質である。
 ○フッ化物利用の危険性は解明されている。
 ○長期間、多地域での応用による実績がある。
 ・物質の量と効果の関係
 安全な化学物質は存在しない。ただ、安全な使用方法が存在するのみである。(Timbrell 1989)
・フッ化物応用による毒性として実証されているもの
  慢性 ○歯のフッ素症(斑状歯)  ○骨フッ素症(骨硬化症)
  急性 ○急性中毒
・ディーンの研究(ディーンのグラフ) 
 飲料水中の最適なフッ化物の濃度は1ppmである。“最適な濃度”とは歯のフッ素症の発現を受  容できる最低限度に抑え、かつ最大のう触減少が可能な濃度を意味したものである。 
・歯のフッ素症(斑状歯)の原因
  ○子どもの成長期において歯冠を形成する時期に  ○過度のフッ素を  ○長期継続して摂取
  この3条件がそろうこと
・絶対安全なものは存在するか
・フッ化物の安全性を十分に理解してもらうには?説明方法は?
 1未知性対策
 2ベネフィット(利益)認知対策
 3恐ろしさ対策
  有効性のデータは「地元」が効果的  
  情報提供サイト e‐ヘルスネット「歯と口の健康」
  「くまモン」関連動画の紹介  


※参考 講師の瀧口俊一氏は、「NPO法人ウォーターフロリデーションファンド」のホームページ の「必要性」のページで次の提言を行っています。
  [フロリデーション実現のための提言 瀧口俊一] 
  1) 強力な政治活動:水道法条例改正や政策実現に向け、政治活動を強力に推進する。
  2) 連帯:専門家組織、職能団体、非政府組織、民間組織等が幅広く連携・連帯する。
  3) 持続的な唱導:健康社会の実現に向け、フロリデーションを唱導し続ける。