2015年7月8日水曜日

◆6月市議会 一般質問から(1)

 平成27年 第2回(6月)吉川市議会(6月2日~17日)が開催されました。

 今年3月、中原市長が就任して間もなく、吉川市の水道水フロリデーション推進が中止されました。そのことに関連して議会で次のような一般質問がありました。                       
------------------------------------------------------------------------------
「一般質問通告書」より
◆6月15日(月)
◆質問者   加藤 克明議員  (自民・みらい)
◆質問事項 「フロリデーションとフッ化物応用について」
◆質問要旨 (*読みやすいように、加藤議員の質問及びそれに対する回答に番号を振らせていただきました。)
1) 市長は県議時代、「埼玉県歯科口腔保健の推進に関する条例」に賛成をしております。その中身はフッ化物応用を含めた科学的根拠に基づく総合的な歯科口腔保健の推進を図るものです。市長は選挙時にフロリデーション反対を打ち出しておりましたが、フッ化物応用に関しては賛成の立場という認識でよろしいか。

2) フロリデーション反対の理由として、「水道水の公共性の高さ」・「フッ素症の危険性」・「虫歯数が減少している現状」を挙げていますが、どのような科学的根拠に基づき判断をされたのか。賛成・反対の意見を聞いた上での判断なのか。

3) 戸張前市長はフロリデーションの事業を進める予定はないと議会でも答弁をしていたにも関わらず、選挙用リーフレットには吉川市はフロリデーションを進めているとの誤った情報を記載しています。事業推進のための予算計上ではなく、虫歯予防等の情報提供としての予算計上 であり、国や県も同様の啓蒙・啓発・情報提供をおこなっています。今でも、リーフレットに記載したような意見を持っているのか。なぜ、フロリデーションを推進しているとの認識を持ったのか。

4) 市長ブログ(3月7日)において「水道水にフッ化物を混ぜるという「フロリデーション問題」については「中止」という結果を出すことができました。」と書いてありますが、もともと実施をしていないものなのに「中止」というのはおかしいのでは。市民に誤解を与えているのでは。

5) 健康増進課窓口に設置の給水器を撤去した理由は。「公共性の高さ」、つまりは選択権がないということからフロリデーションに反対していたはずでは。単純に撤去では、逆に飲みたい人の選択の自由を奪うことでは。

6) 市の歯科口腔保健の推進に関する条例では、「歯科口腔保健の推進に関する事項(平成24年厚生労働省告示第438号)に定める基本的な施策及び8024運動(80歳になっても自分の歯を24本以上保つことを目的とした歯科口腔保健に関する取組をいう。)等を研究検討し、計画的に実施するものとする。」とあるが如何お考えか。
---------------------------------------------------------------------------------
 
この日、多数の市民の方が傍聴に来られ、傍聴席が足りず、別室(音声のみ)も設けられたそうです。
傍聴された方にうかがうと、加藤議員の質問に対し市長及び健康福祉部長から、以下のような答弁があったそうです。(なおこれは答弁の一部です。)

1) フッ化物応用に関しては、県の条例に沿って進める。(市長)
2) 水道水へのフッ化物添加に関しては、賛成・反対の考えを聞き、総合的に判断した。特に留意し
   たのは、フロリデーションの安全性。(市長)
4) 推進しようとしていた動きを中止したということ。(市長)
5) 市長選で市長が変わったので撤去しました。(健康福祉部長)

今後、議事録が発行され、吉川市議会のホームページにもアップされますのでぜひ読んでみたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿