また水道水フロリデーション(フッ素化)で用いるフッ化物の代表的なものでもあります。
◆GHS(化学品の分類及び表示に関する世界調和システム)による分類
GHSとは化学品の危険性(危険有害性)に関する国際的な危険有害性分類基準と表示方に関するシステムです。
GHSでは、化学品一般の危険性:経口急性毒性について次のように分類しています。
◇経口急性毒性の分類
動物の半数致死量をもとにして以下のように分類しています。
(LD50: 半数致死量のこと。 動物の体重1kg当りの投与重量で表す。
区分
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LD50
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表示内容
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絵柄
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毒物劇物取締法分類
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1
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≦5mg(5mg以下)
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経口で生命に危険
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ドクロ
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毒物
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2
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≦50mg
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経口で生命に危険
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ドクロ
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毒物
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3
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≦300mg
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経口で危険
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ドクロ
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劇物
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4
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≦2000mg
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経口で有害、警告
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感嘆符
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普通物
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5
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≦5000mg
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経口で有害の恐れ
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なし
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普通物
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◆フッ化ナトリウムの性質
(森田化学工業(株)発行 MSDS「製品安全データシート」より) (※はコメントです)
◇LD50(半数致死量)は ラットで 経口 180mg/kgです。
(※ 体重10kgの幼児にあてはめると、1.8gが致死量になります。)
◇ 急性毒性は、上の表の GHS 分類 3にあたります。
(※フッ化水素酸(HF)の場合は 、モルモット 80mg/kgで GHS区分3です。つまり大変危険と言われているフッ化水素酸と同等な危険性があります。)
◇危険有害性情報
○飲み込むと有毒
○重篤な皮膚の薬傷、眼の損傷
○遺伝性疾患のおそれの疑い
○生殖能または胎児への悪影響のおそれの疑い
○臓器(神経系、肝臓、心臓、腎臓)の障害
○長期又は反復ばく露による臓器(骨、歯、呼吸器、腎臓、神経系)の障害
○長期又は反復ばく露による臓器(心臓、骨、歯)の障害の恐れ
適用法令は
法令
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フッ化ナトリウムの扱い
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水質汚濁防止法
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人の健康にかかわる被害を生ずる恐れがある物質
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水道法
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規制物質
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下水道法施工例
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規制物質
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航空法
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毒物
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船舶安全法
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危険物 毒物
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貿易管理令
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規制物質
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動物劇物取締法
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非該当(医薬品、医薬部外品の場合、規定されない)
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※体重10kgの幼児の致死量は 0.11g、0.4g、1.7gなどの諸説があります。
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